榮 高 (ENG'S)
ごま油の風味香る山盛りワンタンミー
<DUNMAN ROAD>
お店の前景 |
この前、ペナンフードを食べにいったチャンギロードと、ラクサを紹介したイーストコースト・ロードを結ぶところにジュー・チャット・ロード(Joo Chiat Road)という通りがあります。狭い通りなのですが、これがシンガポールの昔ながらの顔が残るすごく味のある通りなんです。観光客はほとんど来ないんですが、聞くところによると、ゲイランセライのマレービレッジから始まって、このとおりを通り、イーストコーストロードにいたるルートが、観光コースとして検討されているそうで、まもなくオプションのコースに登場するかもしれません。この通り、歩いてみるとすごくいいんですよ。北のほうには、昔ながらのショップハウスが立ち並んでいて、普通に人が住んでいるんです。並びに小さなフルーツショップがあったり、「涼茶」の看板をかけた古ぼけたお茶屋さんがあったりします。夕方になると、おじいさんが表で夕涼みしていたりして、思わずうれしくなってしまいます。こういう生活感あふれるシンガポールの小道はいまや貴重な存在です。
南に来ると、今度は「酒廊」の看板をかけたローカルバーのオンパレードになります。この通りのローカルバーの話は「地球の歩き方」にも載ってるんで、ご存知の方も多いかもしれません。マッサージパーラーなどもあって、ゲイランほどじゃないけれど、一躍歓楽街の様相を呈してきます。食べるものはというと、さすが歓楽街、バクテーのオンパレードなんですが、これに混じって、古ぼけた、しかしレベルの高いフードセンターが隠れていました。
ワンタンミー |
ジューチャット・ロードの中間付近、Dunman RoadとKoon Seng Roadの交差点付近を西に入ったところにあり、Dunman Road Food Centreの名が付いています。例によって、食べている人の多いストールを探し、ワンタンミーを食べることに決定。妻の方は、並びの「興興熟食」というストールでプロウンミーを注文しました。さて、まずは人気のワンタンミーです。目の前にタン!とおかれた瞬間、ごま油の香ばしい匂いがプーンとしてきます。さっそく食べてみるとこれがうまい!ごま油の味がスープにも存分に入っていて、美味さを引き立てています。スープは何がベースかよく分からないのですが、どっしりした味なのですが、決してくどくもありません。それから麺の多さ!わずか2ドルなのですが、通常の3ドルワンタンミー以上の麺の量なんです。具のワンタンがまたおいしい。小さ目のワンタンなんですが、シンガポールで通常見られるのとは少し形が違い、ヒラヒラの部分が長いんです。これを麺といっしょにシュルシュルッと食べると最高ですね。行ったのが夜の8時ごろだったんですが、店の横に洗ってない食器が積み上げてあって、どう見ても夕方以降で100食以上は出ているようでした。店のおじさんが、長渕剛の「乾杯」の中国語カバーをかけていたのが印象に残りました。
プロウンミー |
妻の食べていたプロウンミーもおいしかったです。スープが濃厚なえびの味がするんです。デパートのフードコートなんかに行くと、プロウンミーといっても、えびが入っているだけで、味気ないスープが出てきてしまうことが多くてがっかりするんですが、さすがにこれだけ濃厚にえびの味で迫られると、「これぞプロウンミーだっ!」と立ち上がって叫びたい心境になってしまいます。麺にもしっかりスープの味が浸透し、陶器の器全体がえびのおいしさで満杯になっているという感じです。ただ、本物のエビさんが半分に切ってあることはどうかという感じなのですが、まあこれだけ味が出ているんだから許せますね。というところで、お値段は2ドルです。コストパフォーマンス高いなあと感じ入ってしまいました。なお、この日はロジャも食べました。そのレポートは別ページで。こちらからご覧ください。
<所在地:SINGAPORE STREET DIRECTORY MAP219 2-A参照>
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(96年11月23日取材)